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■代表的なシンカー素材の特性

素材名
元素記号
融点℃
比重
備考
pb
327
11.34
 安価だが、毒性がある。
タングステン
3,380
19.8
 融点高く加工コスト高い
ビスマス
Bi
271.4
9.88
 いわゆるレアメタル、価格高め。
スズ
Sn
232
7.27
 流動性を高める配合材料
アンチモン
Sb
630.7
6.69
 硬度を高める為の配合材料

 鉛(なまり)  元素記号 pb 

一般的に使用されるシンカー素材として有名、現在でも殆どのシンカーに使用されている。昔はガソリンのオクタン価を高めるためのアンチノック剤と呼ばれるものに四エチル鉛が使用されていた、しかし最近は環境汚染問題等から鉛の使用は控えられる様になってきている。

比較的融点が低く(327℃)、空気中では酸素と反応して酸化皮膜を作り表面が黒っぽくなる。

● タングステン 元素記号 w

環境問題が叫ばれる中、注目を浴びる様になってきた。元々は高融点を利用した電極材料や、高硬度を生かし切削工具のチップとして使用されることが多かったのだが、比重が19.8と高くその比重を生かしてシンカーとして使用されるようになってきた、しかし融点が(3,380℃)と高く硬度も高いので加工は非常に困難である。

プラスティックと混合して射出成型するのが一般的のようである。

 ビスマス    元素記号 bi

低温ヒューズや無鉛ハンダの材料として使用されている素材。融点が低く(271,4℃)比重も鉛に近いので(9,99)シンカー素材として注目している材料。赤みの掛った銀白色で比較的もろい、なんと産出量が一番多いのは日本である。

● 錫(すず)   元素記号 Sn

ハンダの素材として鉛と混ぜられる素材として有名、鉛と混ぜると融点が下がり流動性が増す、同時に硬度も上がるので細長いメタルジグなどを作る時混ぜると曲がりにくくなる。

● アンチモン  元素記号 Sb

鉛に混ぜると硬度が上がる、鉛−スズ−アンチモンの合金は活字合金として使用されている。

■ 素材の入手方法

鉛はともかくビスマスって?と思ってる貴方。自分も最初は知りませんでした。鉛より比重はやや軽く融点は鉛より低いそして硬度は鉛より硬い、何より自然環境にやさしいとの事。

でも、私の様な素人がどうやってその材料を入手したらいいのかが問題で、ネット検索で辿り着いたのが『材料屋ドットコム』チタンからハイス(高速度工具鋼)アルミからカーボン板まで取り揃える何ともマニアックなウエブショップ、機械科卒の人には懐かしい”るつぼ”(買う人いるのかな?)まで販売している。

ここで何と!ビスマスの粒が販売されているのだが、100gで¥1,600と結構な値段。他の合金を見ると粒状での値段よりも、インゴット(延べ棒)状の方が値段が安いようなので、メールで問い合わせると「そういう用途があるのなら仕入れを検討します」との返事を頂いた。

ビスマス塊 1kg也

数日後、『材料屋ドットコム』さんから返事を頂き、塊状ならば1キロ¥3,600で販売出来るとのこと。鉛よりは全然高いのだが物は試しに購入して見ることにした。購入方法はいたって簡単、1万円以内の支払いなら郵便振込みが使えるので手数料もお得です。

それでもって、届いたのが上の塊状ビスマス地金、大きなインゴットを砕いて1キロにしているので破砕面は粗いのだが、注目すべきはその面の状態、結晶状にギラギラしている。

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